電気推進機の本質とは推力や比推力などのスペックを抜きにして端的に言えば, 電力によって供給される電気エネルギーを推進剤の運動エネルギーへ, ひいては衛星の運動量変化と速度増分Δvへと変換する装置であり, 大きなエネルギーを投入するほど衛星は大きな運動量とΔvを得られる.
(同様に化学推進機は端的に言えば化学エネルギーを運動量とΔvへと変換する装置である.)
つまり高性能な電気推進機の研究とは大電力を如何に効率的に運動量とΔvへと変換するか探求するものである.
しかしながら, 超小型衛星の推進機では利用可能なエネルギーの制約が大きいため, 変換効率以前に, どうしても得られる運動量は小さくなってしまう. そのため超小型衛星の推進機の研究では限られた電力と体積の中で如何に大きなΔvを得られるかが焦点となる.
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